2018年11月アーカイブ

11/13(火)モバイルKICK BACK CAFE in 真備  

真備町服部地区町づくり推進協議会よりご依頼を受け、キックバックカフェは豪雨被害のあった真備町に赴いた。
出張 カフェである。
現地で毎日ボランティア活動を展開する一般社団法人TSUNAGARIを通じて、お話をいただいた。




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会場は被災した個人宅であり板金工場の跡地。

氾濫した小田川のすぐ側に位置し、家屋の二階まで水位が達した場所である。

瓦礫は随分減ったが、家内はまだ泥だらけだ。













外には広いガレージのようなスペースがあり、支援物資なども置いてある。













そこでは定期的に炊き出しなどを行っていて、地域住民が集まる機会を設けている。
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朝、我々が到着すると、皆が歓迎してくれた。

ガスや電気も、現地の方々が手配してくれた。

仕込みは近所の公民館のキッチンを提供してくれた。

温かい人ばかりだ。














お昼ころになると、およそ100名を超える人々が続々と集まり、賑やかになった。

手挽きのスパイスで作ったポークカレー、淹れたてのコーヒーなどの温かいドリンクに手作りのクッキーを用意した。

どれも驚くほど喜んでいただいた。

普段インスタントばかりで、手作りの味が染みたそうだ。

持ってきた甲斐があった。



















賑やかな会場からちょっと離れた場所で、一人寂しくカレーを食べている方がいた。

見かけたスタッフが隣に座った。



















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その途端、堰を切ったように泣き出した。

しばらく話を聞いた。

豪雨があってから泣いたのは初めてだと言う。

緊迫した状況の中で、これまで泣くことも忘れていたのだろう。


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別の女性もまた、涙ながらに心の内側を話してくれた。

東京からきた我々だからこそ話してくれたのだと思う。

地元の人には話せないこともある。

我々が何かを語ったわけではない。

ただ、寄り添っただけだ。

少しでも肩の荷が下り、リラックスしてもらいたかった。


復興はまだまだこれから。

それでも現実を受け入れ、希望を捨てず、多くの人が集い助け合う姿がそこにあった。

災害自体は決して喜ばしいものではないが、その中で、人間本来の在り方を教えられたようだった。








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東京に戻った翌日。9.png

一本の電話がかかってきた。

出張カフェに来てくれたご婦人からだった。

コーヒーが美味しくて、嬉しさのあまり電話をかけてきてくれたのだ。

それを伝えようと、わざわざ電話番号を調べて。

その想いが嬉しかった。










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普段、我々は熱意をもって誰かに想いを伝えているだろうか。


そういうことを考えさせられた。



挽いた豆を現地に送ることにした。
















今回の出張カフェで、また一つ思ったことがある。12.png

我々は炊き出しに行くのでも、コーヒーを淹れに行くのでもない。

人に会いに行くのだ、と。



















皆様からいただいた寄付金12万3201円は、

一般社団法人TSUNAGARIを通じて、

現地のボランティアの必要のために使われます。

また、食材や機材などのご協力を頂いた

企業および団体の皆様に、

この場をお借りして御礼申し上げます。


(レポート:柳田曜兵)











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