岡山は雨。他の仲間も合流し、12名の参加。
今日の現場は真備町の民家。
被災したままの状態で残っている箇所もあり、外の扉には「生きています」とマジックで書かれた生々しい 痕跡もあった。
家内に流れ込んだ土砂を掻き出し、泥壁を剥がし、洗浄して消毒する。まだまだ時間がかかりそうだ。
家主の想いが被災した家屋のそれぞれに向けられていることを想像すると、言葉にならない。そこに痛む心があるならば、ひとつひとつ丁寧に救われて欲しいとただただ祈るばかりである。
午後3時過ぎ、ひととおり作業を終えた
民家を後にしようと車に乗り込み、鍵を回すもエンジンがかからない。
バッテリーが上がった。
困ったことにブースターケーブルがない。
やむなく歩いて回ると人気のある民家があり、
事情を話すと二つ返事でケーブルを貸してくれた。
「困った時はお互い様よ!ボランティア作業ありがとう!」
と笑顔で返され、逆に励まされてしまった。
ここに尊い精神を見た。
自分だけがよければいいという考えでなく、他者を助けようとする心に人間本来の在り方を垣間見た気がした。
現地には報道ではわからない現実がある。
まだまだ復興はこれからだ。
少しでも被災者の心に寄り添う支援ができればと、心から願う。