2013/8/17 きっずふぇすた&モバイル キックバックカフェ in 広田町

8月17日(土)、旧広田水産高校仮設の集会所にて、
こども向けイベント「きっずふぇすた~忍者と宝さがしの巻~」
を開催しました。
今回は申込制で、14名のこどもたちが参加。
この企画もスタッフ(忍者)も広田ではお馴染みとなり、
毎回楽しみに待っていてくれるこどもたちもいます。
P1050037宝箱.JPG

今回の企画はチームに分かれたこどもたちが忍者修行(アトラクション)をしながら、
封印された宝箱の鍵である3つ神義玉(じんぎだま)を集め、宝を手に入れる参加型アドベンチャーゲーム。

1つめの修行では、4つのゲームコーナーをチームごとに挑戦。
水鉄砲で大玉を転がしたり、水風船を投げてキャッチしたり、
お互いに協力しあってゲームをクリアしていきます。
ゲームの最初と最後には、「よろしくお願いします!」「ありがとうございます!」
と大きな声で挨拶をするのがルールです。
このゲームの中で一番大事なことは挨拶をきちんとすること、
つまり「礼儀」を大切にすることでした。
そのことに気付いた子どもたちが1つ目の神義玉を獲得!

お昼ごはんは、大人も参加して流しそうめん。
写真(3).jpg写真(4).jpg
食後は、集会所で同時開催しているモバイルキックバックカフェのスイーツ
写真(5).jpgP1050137KBCスイーツ2.JPG


次はチーム対抗「スイカわり修行」です。
みんなでスイカわりを楽しんでいる中、進行役の忍者がズルをしてスイカを割る。
(もちろん演出です)
そんな忍者に周囲からは非難ごうごう。
「でも、ちょっと待って。みんなもズルしたことないかなぁ?」と問いかける。
「トランプならズルしたことある」などなど、素直に反応するこどももいました。
「ズルはよくない!ズルしたい気持ちはあるけど、それでも正しいことを選ぼう!」
とみんなで決意。すると、2つ目の神義玉を発見!
P1050173スイカわり.JPG

最後の修行は、竹を組み合わせてお神輿をつくり、大きな玉を運びます。
5歳から中学1年生までの参加者が各々チームで協力し、お神輿が完成。
短距離で競争。
次は仮設住宅のまわりをぐるりと一周する長距離レース。
最後は、一人が先導役となり、残りのメンバーが目隠しをし、お神輿を担いで障害物をよけながらゴールを目指します。
P1050240お神輿レース.JPG
途中、長距離レースでビリになってしまったチームの一人がふてくされてしまいましたが、
仲間やスタッフに励まされながら、あきらめずに最後までやりきり、チーム全員で協力してみごとに障害物をクリア!
最後に獲得した神義玉には「友達を思いやるべし」の言葉が。
お互いの違いを受け止め、認め合い、同じ目的に向かって力を合わせて挑戦し、そうしてたどり着いたゴールです。

3つの神義玉がそろい、宝箱から出てきた巻物があり、そこには「大和魂(和の心)」と書かれている。
イベント(忍者修行)を通して、参加者は礼儀や正しいこと、思いやりを大切にする「和の心」に気付くのです。
「これからもこの「大和魂」で、この街に、この国に、この世界に、平和をつくり続けていこう!」と投げかけると、
その場にいた全員が(こどもも大人も!)同意して手を挙げました。
「今日、一緒に修行した私たちは『大和魂』で平和をつくっていく仲間なんだね!」ということを確認しあい、
また会うことを約束しました。

一連の様子を近くで座ってみているおばあちゃんたちも相槌を打ちながらテーマに共感してくださり、
最後まで応援してくださいました。

震災という悲劇を通った彼らだからこそ、古来より育まれてきた「和の心」を失わずに、力強く成長していってほしい・・・
そんな願いを込めた企画でした。
こどもたちは元気に楽しんでくれたようで、その姿が大人を元気にさせてくれます。
こどもたちこそ、「未来」であり、「希望」だと思います。
P1050297集合写真.JPG
これからも和の心を持った仲間として、交流を深め、彼らの成長を応援し続けたいと思います。

佐々木 夏子



Send LOVE Project の支援活動「モバイル キックバックカフェ」は
赤い羽根「災害ボランティア・NPO活動」助成事業として、
活動費の一部を中央共同募金会より助成していただいています。