2012年12月アーカイブ

【12/6 陸前高田市役所】
Send LOVE Projectの代表として、そして陸前高田市後援の米国ツアー終えたHEAVENESEのリーダーとして、マレこと石井希尚と妻久美子は、「餅つき大会」前々日に陸前高田入りして、市長に挨拶とツアーの報告をしました。

「忙しい人なのに、わざわざ自分たちの為に時間を作って頂くのは申し訳ない」というマレの気持ちもあるのですが、広く世界に陸前高田の現状を発信し続けるのが、自分たちの使命と考えたら、
市長と顔を合わせて報告をさせていただき、またお話を伺う事も大切です。
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お会いするごとに、市長の笑顔を拝見出来るようになった気がします。
しかし、「全く(復興は)の手がつけられていない状況です」と言い切る市長。
忘れ去られようとしている地域、東北。
新しい政権は何をしてくれるのでしょうか。
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陸前高田に私たちが伺うきっかけとなった、キックバックカフェのスタッフ長谷川加奈のお母さんが、仮設図書館の担当者となり、つい最近オープンをしたと聞き、挨拶に伺いました。
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昨年出版社より献本いただいた「明けない夜はない」が、しっかり本棚に並んであります。
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他の著書も合わせた数冊を、直接長谷川さんに手渡すことが出来ました。
知識を守る大切な存在、小さな仮設の図書館が、未来の街作りの希望の灯になります。

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【12/8 餅つき大会】

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翌々日の8日(土)、東山ライオンズクラブと、大東岩手ライオンズクラブさんと共に「餅つき大会」に、広田の仮設住宅集会所で、「餅つき大会」を開きました。
子供に大人気のお馴染み忍者達と、モバイルキックバックカフェ、そして初めての試みで、お茶処コーナーも準備。
老若男女みんなで楽しむ1日が実現したのです。

それでは各スタッフのレポートを紹介しましょう。



<キッズ忍者スタッフ>

忍者たちが初めて広田町に訪れてから、毎回遊びに来てくれる常連さんが、何人もいてくれるのが本当に嬉しいです。

朝、広田町に着いた時は、雪がちらついました。3.11の時も同じような天気だったそうです。
しかし、イベントが始まる昼間には青空が広がりました。
それを見た仮設住宅自治会長の菅野様が、「我々の未来を象徴しています!」と挨拶されました。
みんな心の底から深くうなずいたのでした。

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連絡先をお預かりしているこどもたちには、行くたびにお手紙を出すのですが、
手紙が来たら必ず行くんだ!と言ってくれる男の子や、さらにお友達を誘ってきてくれる女の子もいました。

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今回は、忍者の修行コーナーで修行して遊ぶと、お宝がゲットできる仕組み。

お宝となるおもちゃや文房具は、
私たちの拠点である東京都調布市の仙川商店街協同組合様のご厚意で提供していただいたものや、
東京でお預かりした支援物資を使わせていただいています。
こどもたちは、どのお宝にしようか、嬉しそうに悩んでいました。

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また、今回は、同じく仙川商店街のマスコットキャラクター「ハーモニー君」が広田町へ見参!
東京都調布市仙川町とり岩手県陸前高田市広田町の架け橋となるべく仲良し大作戦を決行!
あったかい手のハーモニー君にこどもたちもニコニコ。
もちつきだって、しっかり応援!たくさんのお友達と仲良くなることができました。

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別れ際には、こどもたちと、また会おうね、手紙書くねと約束し、名残惜しい中で、東京へと戻ってきました。

こうして、現地に足を運び、様子を目の当たりにし、復興の道のりの長さを実感しながら、
最後の最後まで私たちは応援したい、こどもたちの成長を見届けたい、そんな思いを新たにしました。

一日も早い復興を心から願い祈ります。

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<イベントスタッフ>

モバイルカフェが陸前高田市広田町にオープンするのは約11ヶ月ぶり。
前回も今回と同じくキッズイベントと一緒。
今回は東山ライオンズクラブと大東岩手ライオンズクラブとの餅つきコラボだ!
久々に友人・知人に会えるのが嬉しい!

数日前から仮設住宅自治会長の菅野様から「広田は東北の湘南と言われているので雪はあまり降らないですが、東京にくらべてこちらは寒いですし、道路が凍るから十分気をつけて来て下さい。泊まる場所もありますから、遠慮せずに言ってください」と何度も電話をいただいた。
仮設に住まわれているみなさんのほうが大変なのに、こちらのことを心配してくださる思いやりと暖かさ、
その「思いやりと暖かさ」が私たちを東北にいざなう理由の一つのように思う。

出発する前日に地震があり、私は仙台にいましたが大きくて長い揺れを体験しました。
津波警報や注意報が出て、1年9ヶ月前の出来事を思い出し、そしてこれからそこへ行くのだ、
というリアリティーを実感し、身が引き締まる思いがした。


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東北自動車道・仙台を越えたあたりから雪が降り出し、343号線のループ峡を回避するために気仙沼経由で陸前高田に入る。
先にバスで出発していたキッズ忍者チームは旧市街地を経由してから広田町で合流。
初めて参加するメンバーがいる時は必ず市街地に車を止め、「ここに何があったのか、そしてここで何があったのか」を実際に見て、説明するようにしている。



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当日の朝9時頃に着いたタイミング、待っていたかのように菅野自治会長が来てくださり、集会所を空け、
「本当にいつもいつもありがとうございます!後から仮設のみんなが手伝いにくるから!」と。
そうして準備を進めるうちに、あの人も、この人も、知っている顔がどこか照れくさそうに集まってきて、
「手伝いき来たんだども、何すればいいんだぁ?」と声をかけてくれる。
こうして今回のモバイル・キックバックカフェ広田店がオープンしました。

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<カフェスタッフ>
                             
開店の11時半になるかならないかの段階で、カフェには長蛇の列!!!
「久しぶ嬉しいわ~!」とおかわりをしてくれる人も続出!
また「こんな手の込んだデザート滅多に食べられないよ!」と嬉しそうに頬張ってる笑顔を見て、
心から来れて良かったと思いました!

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14時も過ぎると、人が減り、ゆっくりカフェで会話を楽しむ数組の姿が。。。
もう何度も通っている中で、徐々に顔見知りも増え、久しぶりの再会を喜びつつ、ゆっくり座りながら話をすることが出来ました。
娘さんと二人で長い時間過ごしてくれた女性も前回から顔見知りになり、家族の話や介護の仕事をしている娘さんの話など、少しづつ深い話をしてくれるようになりました。

また時間を勘違いして、14時くらいに来てくれた90歳のお婆ちゃんも、長い時間過ごしてくれました。
「今何か不便な事は無いですか?」と聞くと、
「もう命が有るだけで有難いよ~。住む家(仮設住宅)は有るし、食べる物もあるしね~。」と。。。
もちろん戦争体験をされているお歳。
当時の事を聞くと、空から爆撃が降る中で、命からがら山の上まで走って逃げたとのこと。
この歳で被災したにも関わらず、笑顔で、今を感謝出来るのは、壮絶な時代を生き抜いて来た強さがあるからなのだろうと、
ただただ尊敬の念を抱くばかりでした。

更にたった1年ぶりなのに、背も高くなり、顔つきも大人びてきた子供達に驚きつつ、嬉しい再会を果たしました!
IちゃんとKちゃんはすっかり常連さん!
特にIちゃんは、抹茶コーナーを気に入って、何度も何度も一服。。。
着物にも興味があるようなので、「何でなの?」と聞くと、「着物を着ると、仕草が女性らしくなるからいいの!」と。
忍者と一緒に毎回お茶もあるといいなと、本当に喜んでいました。

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<お抹茶処スタッフ>


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私は、初めての被災地訪問でしたが、今も残る瓦礫の山と、爪跡は筆舌にし難いです。
暫くその場所で皆で輪になって黙祷しました。

仮設住宅の会長さんがお抹茶を飲みながら話してくれました。
「最近は政治家が来て、偉い人を呼び出して、写真を取って帰るひとが結構いる。
こうして、KICK BACK CAFEさんは何度も来てくれて、本当に心があり、本物なんだな。と思う。有難い。
自分も仙川に行かないといけないな。皆の笑顔をみると楽しんでるのが分かるでしょ?
ここ(仮設住宅)で、夜が眠れないこともあるし、心筋梗塞、胃潰瘍で突然入院したり、亡くなるひともいる。
ストレスが大きい。でも、こうして楽しんでる間、本当に楽しんで忘れることが出来る。」と。


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本当に暖かい方々で、なんだか、とても良くして貰いました。。
このブースに来られた中には、「陶芸をやってたの。お茶碗も沢山作ったけど、全部流されちゃって。懐かしくて嬉しい」と
笑顔で話されたり、「着物はきれいで良いね~」とやはり、笑顔だったり。
体験型にしたら、喜ぶ子供もいて、もう1回!と、五回も飲んでいたり。
美味しいと言われると、本当に励まされました。
こちらに来たのは、20~30人だと思いますが、大切な出会いでした。


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私たちがお邪魔することで、「明日もがんばろう」と思って下さる方がいれば嬉しい限りです。

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