2012年5月アーカイブ

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子供達の笑顔こそが復興のカギ。
それを理念に、ちょうど1年前私たちのキッズイベントチームが陸前高田に向かいました。
果たして子供達は私たちを受け入れてくれるのだろうか?ーーーー
そんな心配をしながら夜中にバスを走らせたのが、昨日のように思い出されます。

あれから1年、4回に渡りKBCの忍者達は、陸前高田の子供達と遊ばせて頂きました。

震災の記憶が薄れかけてきた今、だからこそ私たちの活動は躍動しなくてはいけません。
今回のチームはスタッフも含め過去最高の45人が向かいました。
舞台チーム、子供達と遊ぶ忍者チーム、そしてモバイルキックバックカフェのチームです。

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2012年5月5日。陸前高田市・小友町の『気仙大工左官伝承館(けせんだいくさかんでんしょうかん)』で開催された『箱根子ども祭り』に、ステージ進行や出店という形で参加させて頂きました。

今年が20周年となるこの施設には、NPO団体のピースプロジェクトやHANDSの呼びかけで、全国から17のボランティア団体が集結し、イベントステージやゲーム、そして地元の方もスタッフで参加した屋台フードコーナーが並びました。


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当日はタレントの川崎麻世さん、WBC世界スーパーフライ級チャンピオン佐藤洋太選手(盛岡出身)、
そして盛岡のキックボクシングジムから日本チャンピオンクラスの選手達が沢山駆けつけました。


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メインステージの忍者ショーでは、みんな一緒に踊ったり、体操したり、子供達も大喜び。
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そんな所へ、悪い黒忍者が出現!
今回はボランティアのヒーロ・アクションチーム、NACLさんが協力して下さり、
今までに無い本格的なアクションシーンを披露出来ました。
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最後には、子供達の信じる心が産み出した正義のヒーロー「リクゼンオー」が登場。
会場が一つになって闘います!

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意地悪だった黒忍者も最後は仲良くなって、みんなで遊ぼう!ということで、
施設のアスレチックフィールドも大きく使ってちびっ子達とフリータイム。ふれあいの時間です。

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参加スタッフレポート『折り紙手裏剣の女の子』
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今回のおまつりで、去年7月30日のモバイルキッズフェスタのブログに載っている女の子と
再会することができました。
スタッフに震災当時のことを話してくれた子。
避難所の中庭で、最後までかくれんぼをしたり、自転車で走り回ったりして遊んでくれて、
私たちのバスが出発するとき、自転車で追いかけて、見えなくなるまで手を振ってくれたあの子です。
震災当時は1年生でしたが、今は、3年生になっています。

約10ヶ月ぶりの再会。
なんと彼女は、折り紙の手裏剣をたくさん作って持ってきてくれました。
今回は、お父さんと一緒に参加でした。
お父さんのお話では、去年、彼女がキッズフェスタに参加してから家では
「忍者の友達ができたんだ!」と嬉しそうに話していたそうです。

そして、今回の案内チラシを受け取った日から、せっせと折り紙の手裏剣を折って持って来てくれたのです。
「忍者さんは、練習したり、たくさん手裏剣使うだろうから!」と何個も何個も折ってくれたのです。

去年の夏「必ずまた会おうね」と約束してから10ヶ月、
小さな胸にどんな思いが積み重なってきたのかは、私たちには想像もつきません。
しかし、なぜか心の中では遠くに感じることはなく、
お互いがどこかでつながるのではないかとさえ思える、
そんな「友達」との再会でした。
この日、2回目のステージでは彼女の手作り手裏剣を、劇中の忍法で早速使わせていただきましたよ!
心のこもった手裏剣、どうもありがとう!

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アスレチックコートでのフリータイムでは、いくつかのゲームコーナーを準備しました。
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大人気の「爆走忍者コーナー」では、しっぽ取りのゲームを大人忍者対子ども達で、たいへん盛り上がりました。
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昨年5月に一中で知り合った友達ダイスケ君(中3)彼は私たちが行く度に嬉しそうに顔を出してくれます。
今回は家から30分以上の道のりを走り、おじいちゃんの車に乗って登場。 私たちと同じ忍者の格好をし、爆走忍者として、またステージ裏のクルーとしても大活躍してくれました。
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手裏剣をくれた彼女のお父さんと、お話しさせてもらうことができました。
「子どもが元気に走り回る姿は、見るだけで元気をもらいますね」
「子どもたちは、本当に、たくましいんですよ。仮設住宅に暮らすと、近いだけに問題も起こり、大人達は何かと文句を言いだしてしまうものですが、子どもは、お互いの家が近くなって、遊ぶのに便利だ!と喜んでいます。
知らない家だったとしても、先に子ども同士が友達になって、親同士をつなげてくれたりする。
こうやって、どんな状況の中にも、良いものを見つけて喜ぶことができるのだと、子どもたちに教えられているんです」
お父さんはニコニコ笑いながらお話してくださいました。
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参加スタッフレポート「広田の友達」
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今回、多くの場所からシャトルバスが出ていたため、いろいろな地域からこどもたちが来てくれました。
その中でも私たちが毎回訪れている広田地区からのバスが到着した時は、顔なじみの子たちがたくさんやってきて、再会を喜びあうことができました。
私たちがイベントの案内をお手紙で送った姉妹のお母さんが、
「こどもたちが『絶対に行く!』と私の予定をおさえました」と教えてくれました。

昨年の8月から文通を続けている女の子とも会うことができました。
広田小学校の6年生で、陸前高田を訪れる度に会いに来てくれます。
その子のおばあちゃんが作ってくれたお弁当を一緒にいただいたりして、楽しく時間を過ごすことができました。

帰りのシャトルバスが出る時には、忍者たちがお見送り。
また会おうねって次の約束をして、しばらくのお別れ。
こどもたちは、津波の爪痕が残る自分たちの町へ帰っていく。
ほんの一時の時間でしたが、この日のことが楽しい思い出となって、こどもたちの心に残ることを心から願います。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

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本当に、子どもの純粋さや強さは、まぶしくて、大人がハッとさせられる程のパワーがあります。
震災復興を成し遂げる日本の未来は、この子どもたちが作るのですね。
どうか、この子ども達が希望を握り、元気に歩み続けられますように、心からエールをおくります。

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全国から集まった沢山のボランティア団体の方々ともふれあう時間が持てました。
そのなかで、とても嬉しい言葉を頂いたのです。
「皆さんはてっきり地元(陸前高田)の人だと思ってましたよ」
それだけ地元の方々と馴染んでいた、という意味です。
寂しさも楽しさも共に分ち合う、そんな間柄になれていたとしたら本当に嬉しい事です。

例え働きは小さくても、長く、そして深く続けていく。
私たちの復興支援プロジェクトはこれからが本番です。

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