8月20日(土)、高田高校第二グランド仮設住宅(以下:高校仮設)の親睦会「花を植えよう会」にケータリングで参加しました。
愛知造園協会から支援された花を、高校仮設のみなさんで植えて交流するというイベントを自治会が企画。
このイベントの共同主催である陸前高田市役所健康推進課の方からお誘いを頂きました。
高校仮設では避難所時代に出合った方々と再会し、以前ご一緒させていただいたボランティア団体と一緒に交流会のサポートをさせていただきました。
実はこの日、縁あってお近づきになったKさんの家(仮設)に招いていただき、東北一おいしいコーヒーをご馳走になりました。
(これが本当においしかった!キックバックカフェ・陸前高田店に決定!)
そしてKさんご夫妻が助かった経緯、近所に住んでいた人たちが仮設住宅にいないということ
(津波に流されてしまったということ)と...非常に重い心の内を聞かせてくださいました。
「今生きているのは、わけあって生かされたんです。生き残った人はみんなそう思っています。
でも何故生かされたのか、それを知りたくて苦しんでいる人もいます。」
「小学5年生で、先に母が亡くなり、こんなに早くお母さんが死ぬなら、
自分なんて生まれてこないほうがよかったと、真剣に考えている子がいる。
私たちは、その子が人とのつながりの中で、乗り越えてお母さんのために生きようと心が変わるように、
支えていけるようにしたい。」
「被災した子供たちは、あなた方のしてくれた事を理解している。
(子供たちは)将来きっと困った人を助けられる人間に育つでしょう」
この震災を通して、ご夫婦が行きついた結論は、
「何があってもこの人がいればそれでいい!」ということだそうです。
何もかも失って、そこで改めて本当に大切なものに気付く。それがパートナーだったと。
帰りには自治会長、役員のIさん、奇跡の生還を果たしたSくんと彼の娘達、Kご夫妻、
そしてたくさんの人々に見送られて、高校仮設を後にしました。
毎回のことですが、今回も沢山の大切なことを教えてもらいました。
「この人たちの笑顔と幸せのために力を注ぎ続けよう」
その想いが引き締まったスタッフ全員の顔に表れていました。
先日、陸前高田市長が出版した本には「8年の復興構想案」が記されています。
彼のリーダーシップのもと、8年後見事に復活を遂げたこの街で、陸前高田の友人たちと一緒に喜び合いたい。
彼らがみな同じように言う「わけあって生かされた・与えられた人生」が始まったばかりであるのと同じように、
彼らと共に生きる僕らの歩みもまた始まったばかりです。
スタッフ:安烈