第1回モバイル キックバックカフェ(4/2)

深夜0時に出発したモバイル キックバックカフェ。
この夜は全国からふるさとを目指す他府県ナンバーの車で、東北自動車道が混み合いました。



実は今回、初めて陸前高田以外の被災地を歩きました。
隣県の宮城県気仙沼市です。
東北が誇る漁港の破壊は生々しく、まだその爪痕が残っています。
キックバックカフェの姉妹店、京都のカフェプロヴァーブス15:17のお客様が、気仙沼市出身ということで、道すがら彼らを実家に送ることにしたのでした。
残念ながら家は流されましたが、無事だったお母様は避難所にいます。

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「帰省ラッシュ」の中で、予定より1時間遅れ、午前10時に陸前高田の災害対策本部到着。
お預かりした支援物資を窓口に渡しました。
ジャージ姿の学生ボランティアの皆さんが、元気よく運んでくれている姿が印象に残りました。

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地元出身スタッフ長谷川加奈が、現地に残り手配をしてくれた炊き出しの会場、広田小学校に午前11時無事到着しました。

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砂ボコリに苦戦しながらも、モバイル キックバックカフェのオープン準備。

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「おーい!」突然呼ばれて振り向くと、岩手放送の人気アナウンサー菊地幸見さんがいました。
お昼の生ワイド番組の陸前高田レポートで、取材をしてくれるというのです。

早速、モバイル キックバックカフェの模様を中継しようと、打ち合わせをしている所に、突然の人だかり。

なんと陸前高田出身の俳優・村上弘明さんが慰問に現れたのです。
村上さんとマレは昨年のクリスマスチャリティー番組「ラジソン」でご一緒させてもらいました。
まさかこのような形で再会するとは。
更に、東北の人気プロレス団体「みちのくプロレス」の所属選手・気仙沼二郎さんも加わり、思いがけない感動の中継となりました。

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そんな最中に、午後12時20分過ぎ、モバイル キックバックカフェがオープンしました。

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まずは、仕事が多いので急いで食事をしなくてはいけない、消防団の皆さんが並びます。
忙しい仕事の内容とは、瓦礫の撤去と遺体捜索なのです。

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準備したのは薬膳ポークカレーとベジタブルカレー、そして人気メニューのマフィンとスコーン&ホットコーヒー。
非常食が中心の避難所生活の中で、東京の人気カフェのメニューを楽しんでいただきたい、そんな一心で準備しました。
沢山の方々が駆けつけ、そして喜んで下さいました。

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半島の広田町は、高田松原と大野湾の両側から叩きつける波が激突、15ートルの水柱が上がり、陸地を分断。
離れ島となってしまった状態で、2日間全く連絡のつかず、最後まで情報が上がって来なかった地域です。

カキ、アワビ、ワカメ、養殖を中心に漁業で知られる広田町には、海の男達が沢山います。
何年かかるかわからない、海の恵みが溢れる港街復興を彼らは目指します。

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広田小学校以外にも、集落ごとの避難所がいくつか点在しています。
田端地区、天ヶ森地区、中沢地区、そして泊地区の慈恩寺。
大きな車では入られない、小さなコミニティーにも同じメニューの食事をお届けしました。




その後再び、高田町の災害対策本部に戻り、残る支援物資を全部お渡ししたのは、午後7時過ぎ。
職員の皆さんの仕事は、まだまだ夜遅くまで続きます。

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このブログ記事について

このページは、KickBackCafeが2011年4月 3日 14:16に書いたブログ記事です。

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