コミティッド代表石井夫妻は、陸前高田に29日昼に入りました。
まず向かった先は、壊滅的被害を受けた陸前高田の市街地。
昨夜の雪空が昼には晴れ渡り、土ぼこりが延々と続く瓦礫の山を覆っています。
95年阪神震災と、07年スマトラ沖地震の被災現場を歩いたことがある2人でさえも、「見た事が無い光景」と言葉を失いました。
「手前10メートルで波が止まり損壊せず残った」という教会、陸前高田キリスト教会を尋ねた後、市の対策本部を訪問。
本格的に始まる支援活動の、具体的な打ち合わせに入りました。
今週末、キッキバックカフェの炊き出しがスタートします。
対策本部で打ち合わせをしている最中、スタッフ長谷川加奈のお母さん、長谷川敬子さんと再会しました。
市職員の敬子さんは、現在もプレハブの仮設庁舎で業務をしています。
打ち合わせ後は、スタッフ長谷川加奈の実家におじゃましました。
幸い家屋は無事だった長谷川夫妻はなんとこの日が結婚記念日、娘の加奈が思い出したように言いましたが、静かにうなずくだけの2人でした。
奥様の敬子さんが務めていた市役所。
地震発生直後、避難先導をしながら、3度目の忘れ物を取りに庁舎3階に上がった時、大波が襲ったそうです。
一瞬の出来事が生死を分ちました、残された者の使命天命を、心に刻まずにはいられません。